コンデンサーマイクを使用する際の注意点
どうも、noppyです。
今回はコンデンサーマイクを使用する際の注意点をいくつか書いていこうと思います。
~目次~
コンデンサーマイクとは
レコーディング用マイクから、パソコン、ハンディレコーダーなど、多岐にわたる分野に使用されているマイク。マイクに対して電源供給が必要。低域から高域まで集音可能な周波数の幅が広く、些細な音や息遣いまでしっかりと集音できる感度の高さに優れています。ダイナミックマイクでは得られないレンジの広いバランスの取れたサウンドが特徴です。
出典:
とあります。要するに、繊細でしっかりと声や楽器などの音を集めてくれるタイプのマイクです。
ポップガード
ポップガードとはなんぞや?という人のために参考にしたURLを載せておきます。
https://masafumiiwasaki.com/blog/popgard/
主な役割としては
- 「吹かれ」ノイズを押さえる
- 「湿気」を押さえる
というのが挙げられます。
まず、①に関してですが、マイクに息を吹きかけると当たり前ですが「フーーー」といった轟音が鳴り響きます。
コンデンサーマイクは繊細な機器なのでわずかな音の揺らぎも感知してしまいます。息を吹きかけるだけでなく、ハヒフヘホの音ですら耳障りなノイズになりうるのです。
ですから、ポップガードをつけることによって直接ノイズが乗らないようにします。
次に②に関してですが、コンデンサーマイクはダイナミックマイクと違い、扱いも繊細にしないと壊れてしまいます。マイクに直接声を当ててしまえば当然唾が飛んだりして汚れたり濡れたりしますよね?湿気に弱いコンデンサーマイクはこのような水分で徐々にダメージを受けてしまいます。
ポップガードをつけていれば、そういったリスクを軽減できます。
また、マイクには適正な距離感を保つのにも役立ちます。ポップガードをつけているとマイクと顔の距離が概ね5センチほど距離があくと思います。話し声なら10~15センチ程度話しているとうるさすぎずに響きが安定して聞こえる感じになるでしょう。
ショックマウント
こちらもURLを載せておきます。
ショックマウントの役割としては「振動や足音などの環境ノイズを軽減させる」ことが挙げられます。
コンデンサーマイクは基本的にアームで固定するかスタンドに取り付けて使用されることがほとんどです。加えて、音というのは声だけでなく振動からも発せられます。机を叩けばマイクはその音を拾うとしますし、地団太踏めば床から机を伝って音を拾おうとします。
ショックマウントを取り付ければそれらの不快なノイズを軽減させることが出来るため、必要となってきます。必須ではないですが、個人的にはポップガードとショックマウントはセットでようやく心地よい録音や配信環境が得られると思います。
リフレクションフィルター
リフレクションフィルターに関しては上記二つのオプションに比べて優先度が落ちますが、少しでも音質にこだわるのであれば購入しましょう。
主な役割としては名前の通り「反響を調整する」ことにあります。
自宅で適当に声を出すと四方八方に声が響くと思います。基本的には前方に声が集まりますが、例えば私と彼女がカラオケに行ったとしても曲を歌っているときは横にいる彼女にも丸聞こえですよね。
コンデンサーマイクにもっと音の密度を与えてやろうとすると、余計な響きを拾わずに収音させてやる必要があります。リフレクションフィルターを取り付けることによって、部屋から反射してマイクに集まる響きを軽減させ、より自然で芯のある音で録音することができるというわけです。
使用する際の置き場所
ここまでは機材についての話をしてきました。ここからは使い方について書いていきます!
「良い声」を出すためには、良い姿勢と良い発声をしなければなりません。
私の場合だとマイクスタンドを机に設置して録音やゲーム実況を行っており、マイクに対して適正な距離と高さになるよう調整は怠りません。
セッティング方法としては、まず自然に椅子の背もたれに背中がつくように姿勢をよくして座り、口元がどの高さに来るか確認します。
次にマイクの高さと角度を調整します。口元がどの位置に来るか確認をしましたので、その高さにマイクが来るように調整します。そうしましたら、顔をマイクが平行になるように角度を調整します。最後に、スタンドとアームの位置を調整(顔とマイクの距離が概ね10~15センチで固定されるよう)してセッティング終了です。お疲れさまでした(何が)
取り扱い方法
コンデンサーマイクは既に説明している通り、繊細な機器なので可能な限り丁寧に扱う必要があります。
特に、衝撃に弱いことが挙げられます。実際にプロがいるような現場があるとして、音響を扱う人々がマイクの扱いをわかっていないボーカルや声優などに対してきつく注意する時があるのはこのためです。
コンデンサーマイクは例えるなら人間の耳と同じです。急に耳に張り手をされようものなら、鼓膜が割れて耳が聞こえなくなくことだってありますよね。
コンデンサーマイクを直接、急に手でポンポン叩いたりすればダメージを負うのです。値段の高いマイクほど高感度にできているため最悪何十万という損失が出てしまいます。赤子を撫でるように丁寧に扱いましょう。
次に湿気に弱い、ということです。これは既にポップガードのところで記述している通りです。
これも人間の耳で例えるとわかりやすいです。
コンデンサーマイクは構造上、振動版(人間でいう鼓膜と思われる部分)が汚れや湿気に弱いです。なので、結露を避けてあげるために除湿剤を入れて保管してあげる必要があります。風呂上がりに耳が濡れていたら聞こえにくくて気持ち悪いですよね?あんな感じです。適度な湿度にしてあげましょう。
また、湿度が高いと結露だけでなくホコリがつきやすくなり、最悪カビが出ます。そうなると音質がガタ落ちすることが容易に想像できます。耳垢が溜まってきたら、耳が痛まない程度にお掃除しないといけませんが、コンデンサーマイクは素人が分解して掃除をするといったことは難しいと思われます。
とにかく、丁寧に扱うかつ適正な保管をしてあげることが長くマイクを楽しむことにつながるのです。
ボリューム感覚を身に付ける
人それぞれ、声の大きさや響きというものが当たり前ですが違ってきます。私は日々声を鍛えているためかなり声が響きますし、その場合、マイクの調整も敏感にしていかなければなりません。
マイクの感度を上げ過ぎれば声が割れて収音されますし、かといって下げ過ぎれば今度は音質が犠牲になったり声がとても小さく聞こえてしまいます。
PCで適正なボリュームを調整するには、マイクのマスターボリュームでチェックしましょう。マイクに向かって少し大きめな声で「アーーー」と言ってみて下さい。その時、ボリュームが右側につくかつかない程度だといい感じに話し声が割れないような感じに録音できると思います。
OBS等の配信ソフトを使う際も「db(デシベル)」のメーターをよく見ながら確認すると良いでしょう。音圧が0db(メーターが赤になるライン)を超えてくると、不快な音割れが発生する可能性がある為、はじめは抑えめの音量にして「録画」機能を使って確認したり、実際の配信で視聴者に見てもらったりしましょう。自身と他者との感覚共有をしていけばBGMとのボリュームバランスも自然ととれるようになります。
最後に
記事のほうは以上となります。いかがでしたでしょうか?
この記事を書くきっかけとなったのはとあるモンハン配信で自分のマイクとゲームBGMのボリュームバランス、および環境音の調整に困っている方がいたからです。
慣れないうちは知識も経験もなく、そういった細かな調整は難しく感じると思います。ですが、ゲーム配信に関しましては音の特性を理解していけば視聴者も自身も満足かつ心地いい環境を提供できるかと思います。
今回はとても長くなりましたが、ここまで読んでくださりありがとうございました!
皆様に快適なオーディオライフが得られることを心から願っています。
それではまた。